エネルギーの持続

スマートコミュニティづくりの推進

ア 南あわじ市沼島

沼島の全景

沼島の全景

(ア)これまでの取組

離島・漁村において災害等に対応する自立分散エネルギーシステムの確立を目指し、複数の技術開発を組み合わせてエネルギー自立島の構築に向けた実証を行う(地球温暖化対策技術開発・実証研究事業(環境省:委託)に採択)。

(イ)研究テーマ

離島・漁村における直流技術による自立分散エネルギーシステム技術の実証研究

(ウ)実施主体・研究内容(H24~26)

概    要 実 施 主 体
直流給電の技術開発 直交変換ロス(通常10%程度)を最小化するための直流給電技術を開発する。 神戸大学、富士電機(株)、三社電機(株)、県立工業技術センター
高効率な充電技術の開発 蓄電池の高効率充放電方式の開発に加え、多目的に使用可能な可搬式蓄電池を開発し、ハイブリッド漁船に搭載することで災害時等の電源としての活用を実証する。 立命館大学、大阪市立大学、三洋電機(株)、中西金属工業(株)、県立工業技術センター
ダイナミックプライシングの手法開発 再生可能エネルギーによる発電量に応じて時間帯別に電気料金を変動させる電力需要管理手法の社会実験を実施する(バーチャルで実施)。 立命館大学、慧通信技術工業(株)、県立工業技術センター
全体システム最適化 以上を組み合わせて地震・津波等災害発生時に対応する自立・分散エネルギーシステムの最適化を実施する。 神戸大学、立命館大学、県立工業技術センター

※代表者:玉置 久 神戸大学大学院システム情報学研究科教授
※協力者:沼島地区住民、南あわじ市、関西電力(株)、(株)カネカ

(エ)事業イメージ

エネルギー自立島沼島の実現を目指して

イ 淡路市夢舞台(淡路夢舞台ニュータウン「サスティナブル・パーク」)

(ア)事業概要

職と住の一体化によるコンパクトシティの実現を目指す淡路夢舞台ニュータウン構想「サスティナブル・パーク」周辺をモデル地域として、新たな再生可能エネルギー源である潮流発電を活用し、災害時には地域内で自立的にエネルギー供給できる分散型エネルギーインフラ整備の事業化に向けた検討を行う(総務省委託事業「分散型エネルギーインフラ」プロジェクト(平成25年度:導入可能性調査事業、平成26年度:マスタープラン策定事業、平成27年度:事業立ち上げ詳細分析事業)に採択)。

(イ)実施主体

淡路市

淡路市夢舞台地区の全景

淡路市夢舞台地区の全景

(ウ)事業イメージ

熱需用の大きいホテル、温室等も含め、島内の放置竹林から切り出した竹をエネルギー源とするバイオマスボイラ及びコージェネレーション設備で熱供給及び売電を行う。

ウ 洲本市五色町

(ア)事業概要

洲本市五色町都志地区の全景

洲本市五色町都志地区の全景

平成23年度は、「スマートコミュニティ構想普及支援事業」(経済産業省)にソフトバンクモバイル(株)が採択され、エネルギー需給の管理に関する調査や地域住民のライフスタイル変革に関する調査等を実施した。

平成24年度は、洲本市五色町エリアの特色を生かした農山漁村型スマートコミュニティの将来的な事業化を検討するに当たり、地域の実情や住民のニーズを把握し、スマートコミュニティづくりの方向性を見定めるため、富士通(株)の協力を得て、地域住民等を対象とした意向調査を実施した。

平成25年度は、「新エネルギー等共通基盤整備促進事業」(総務省、資源エネルギー庁)に国際航業(株)が採択(株式会社三菱総合研究所からの再委託)され、洲本市五色地区鳥飼北港の水揚場及び中川原地区農業用ため池の2カ所を有力候補地とし住民参加型ソーラー発電事業の実施可能性調査を実施した。

(イ)実施主体

国際航業(株)